記憶を新鮮なままで

こっちでもりんごアイコンです。見たまま聞いたまま感じたままを咀嚼しきる前に留めておきたい。コメントくれるとめっちゃ喜びます。

井伊谷に行ってきました。①

やっとこさ書きます!

ご存知の通り2017年放送NHK大河ドラマ第56作「おんな城主 直虎」にずっと激ハマりしている(現在完了進行形)私ですが、時間とお金がなんとかまとまったことで今年9月、つまり2年越しにやっと浜松へ行くことができました!(わーい!!)

というのも2年前放送時、私は中国地方で現役高校生をしていまして、とても浜松まで旅行するような余裕がなかったんですよ。高校生の身にはあまりにも遠い。高校が自称進学校だったもので長期休暇は高校生になってからは勉強漬けの日々で、旅行する暇なんてあったら机に向かえという感じでした(よりにもよってそんな時期に直虎沼にハマるという)。今年無事なんとか大学生という肩書きをゲットできたので、高校同期の直虎ファンの友人と計画を立て、2泊3日の浜松旅を決行したわけです。

※共通の友人達には「浜松に2泊3日も何しに行くの?」と耳タコレベルに聞かれましたが、もちろんその度に直虎を勢いよく宣伝し、もちろんその度に引かれました。布教の圧なんて強いに越したことはない。いいんです。

 

初日

浜松駅周辺の散策。

とりあえずこの浜松の空気を吸い込まねば!という気持ちで浜松駅周辺を散策しまくることにしました。もう大興奮ですよ浜松駅。だって直虎バスがまだ走ってるんですもん。そして土地名が「浜松」(当たり前)。ここが聖地だ!!!って目キラッキラさせながら降り立ちました。駅の観光案内所の井伊直虎コーナーでひとしきりはしゃいだ後はさわやかに行ったり瀬名オタクの友人に連れられ太刀洗の池に行ったり浜松城に登ったりしましたね、家紋ひとつで信じられないくらいはしゃげるので大河ドラマというコンテンツはいいね〜!!

と、そこに、浜松城の顔はめパネルで遊んでたところに、1人のおじさんが登場しましてですね。写真を撮ってくれたあと「今日は休番なんだけどここのボランティアガイドなんだ」と仰るので「おんな城主直虎が好きで来ました」と食い気味に伝えると「直虎ゆかりの場所に連れてってあげようか」と言ってくだすったので、多少怪しいな〜と思いながらも歩くだけなら良いかと思って着いて行きました(車にも乗せてもらった)(やっぱり怖かったよねってなったので良い子は絶対に真似してはいけない)。曳馬城跡(注1)、西来院(注2)、秋葉神社(注3)など自力じゃ行けない、行かない、でも行きたかったところに連れて行ってもらって尋常じゃない量の知識を流水のように話してくれて感無量でした。特に西来院なんて貴重で「あまりはしゃいじゃだめだよ」とガイドさんに言われるような、厳かで観光客を寄せ付けないようなお寺でした。住職さん的に観光客に観光目当てで来て欲しくないということでお寺の本堂を現代チックにしているんだとか。実際に本堂、公民館のような見た目なのによく見たら中に仏様がいらっしゃいました。門の前は道を埋め尽くすほどカラスがいっぱい群がってたのでとても車じゃなきゃ通れないような様子でしたね。ちゃんと葵の紋もあったりして、徳川家に完全に見放されてはなかったんだ…って、但馬に感じるものと同じようなことを思いました。奥の月窟廟ではひっそりと築山御前が1人の悲運な女性として大切に弔われていて、築山御前に見立てた石はとても美しくて、気持ちが物凄く静かになりました。ここに彼女が心安らかに眠れる場所があって良かったなと。これだけで浜松という「現場」に来た価値がありました。ガイドさんはというと結構怪しみはしたけど最後に名刺をくれて(最初に欲しかった)、お家柄もどうやら曳馬城主の出らしく(名前は控えますが調べてみると井伊とも因縁が深かった)、歴史学者の磯田先生にも会ったと仰ってました。通りで詳しいわけです。ただ本当に危険なので旅行の浮き足立った気持ちのまま知らない人のうまい言葉に乗せられて着いて行っちゃダメだよ!!!(ブーメラン!!)

まあただ、浜松の人はとにかく人が良いんだろうね、という話になりました。親切心で何でもしてくれるんだろうと。警戒するに越したことはないけどこの3日で心を浄化させよう!!という心持ちでした(実際にこの後かなり浄化される)。

駅の方に戻って来てからは2年前まで「出世の館」だった場所に行きました。どうやら浜松は今年の大河にも一枚噛んでるらしいね??すっかりいだてん館になってました。なんでも阿部サダヲ演じる田畑政治ゆかりの土地なんだとか。パネルもブースもたくさんあっていだてんファンなら絶対楽しいので大河オタクのみんな、このタイミングで浜松に行こう!!隅の方にちょこっと直虎グッズを売ってるところがあったのでお揃いのコースターを買ったり直虎ちゃんのガチャガチャで遊んだり(消しゴムが出てきた)して、満喫してホテルに帰りました。

浜松、暑かったんですよ。それで歩きまくったので疲れて疲れて、部屋に入った途端ベッドにダイブしてすぐ寝ちゃいました。しっかり者の友人に起こしてもらって餃子を食べに行ったけれど餃子屋さんでも寝る始末。でもめっちゃ美味しかったです。部屋に帰ってまたすぐ寝て、夜中にむくっと起きてシャワー浴びて、次の日のリサーチをしながら寝落ちしました。という1日でした!!浜松はいいところです!!

 

(注1)曳馬城は「おんな城主直虎」第12話(サブタイも「おんな城主直虎」)でも描かれましたが井伊直平中野直由が今川の命で出陣し戦死した場所です。

(注2)西来院は徳川家康正室であり松平信康の生母であり、今川で暮らしていた縁で「おんな城主直虎」では直虎の幼馴染みとして(ドラマでは母佐名が直平の娘である説を採用しているので近い親戚として)、親友として描かれていた瀬名(築山殿)が弔われている寺です。

(注3)秋葉神社はかの有名な「アキバ」(秋葉原)の由来でもありますが、井伊の赤備えの起源となった神社なんだとか。

 

続く