記憶を新鮮なままで

こっちでもりんごアイコンです。見たまま聞いたまま感じたままを咀嚼しきる前に留めておきたい。コメントくれるとめっちゃ喜びます。

井伊谷に行ってきました。②

①の続きです!

浜松旅行2日目、井伊谷に行きました!!!待ちに待った井伊谷でした!!1日中井伊谷で過ごすって決めてたので時間はたっぷりあるだろうと踏んで特に細かく予定は決めずバスにライドンしました。高い建物がどんどん減っていって山と田んぼだらけになっていくバス外の風景に興奮しちゃって1時間なんてあっという間だったし停留所の名前にいちいち反応したり(ex.祝田)サウンドトラックをイヤホンシェアして聴いたりしてとにかく楽しいバス旅でした。「井伊谷宮前」で下車!!

降りた瞬間の感動たるや。緑!山!田んぼ!そしてそこかしこにある「井伊谷」の文字!しばらくぐるぐる見回しながらすごぉい…現地…えっ現地…?ここ井伊谷?テーマパーク…??って言ってました。遠路遥々ここまで来た!という感動!!!!この時点で1日分満足しました。ただまだ実感が湧かない。

最初に向かったのは龍潭寺だったんですが入ってすぐ私たちを待ち受けていた「徳川四天王 井伊直政公出生の地」の石碑!!軽くヒェ!って声出ました。万千代がんばったねぇ…すごいね…こんなの立ててもらってよくやったねぇ…って井伊の先祖目線でしばらく直政を労ってました。滲み出るオタク感。いいんです。そしてここで実感が一気に湧く。ここで生まれた、虎松が!!!龍潭寺は感動ポイント書き連ねるとキリがないんですが見たことある!これも!あれも!ってものばかりで気持ちが追いつかなかった。家紋、廊下、像、位牌、籠、庭園、墓。ここ本当に龍潭寺だ…ってドラマ世界に浸るとともに、ここは寺なんだ…ということも強く感じました。井伊家ゆかりの場所というだけでなく菩提寺という役割をずっと担っているんだなと。お墓はちょっとウルウル来ました。遠く西から2年間想いを馳せたあの人もこの人もみんなここに眠ってる。みんなでこの場所で今も語らい合って井伊谷を見守ってるんだな、そしてその輪の中にはこうして小野家もいるんだなと思うと胸がいっぱいになりました。

と、ここで浜松親切エピソードその2です。私は「直虎はずっと愛されてるよ!需要あるよ!」というのをアピールしたくって聞かれてもないのに行く先行く先で「おんな城主直虎が好きで来ました」とお店の人や受付の人に伝えていたんですが、龍潭寺売店の方にも買いながらお喋りしながら同じように伝えたんですね。その後展示ブースを見ているとわざわざ売店ブースからさっきの方が来てくださって「放送時配ってたものなんですけどどうぞ」って井伊谷マップや当時のチラシ、バスの時刻表まで頂いたんですよ…!!なんて良い人なんだろうと思いながら立ち話をしていたら「小野さんが好きなのでしたら供養塔にも行かれますよね」って言って地図に載ってないのに書き足してくれたりもうとにかく優しい。また必ず来ます!って言って龍潭寺を後にしました。いやぁ親切!

井伊谷宮、渭伊神社、天白磐倉遺跡にも行きました。天白磐倉遺跡、大木の根元の賽銭箱の横にちょこんとなぜかとっくりが置いてあったんですよ!南溪和尚なんじゃない?!!和尚様の仕業じゃない?!って言いながらキャーってなりました。それか竜宮小僧の仕業かもしれないですよね!本場楽しすぎる…

井伊共保公出生の井戸を2人で覗いて「たったひとつの大切な思い出」って言ってキャッキャウフフしてみたりもしました。井伊はここから始まったんだなあって思うとじぃんとしましたね。

美味しそうな鰻の匂いにつられて入ったうなぎ屋さん、「曳馬路」という名前でまたまた名前だけで興奮しちゃいました(めちゃくちゃ美味しかった)。あとはもう龍潭寺の方にもらったマップを見ながら妙雲寺(お休みだった)、地域遺産センター、井伊氏居館跡、井殿の塚、と回って行きました。そう、地域遺産センター。行って良かった…!めちゃくちゃ滞在しました。また受付の方が優しくて、青葉の笛の穴から顔が覗けるようになってるパネル、2人入って写真撮ってくださったんですよ。高橋さんも撮ってなかった?!って話してたらこちらにお写真ありますよ、と。まさに同じところで高橋さんがここに来た記念写真を撮ってまして、ウワーッ!ってなりました。上に少しまだ大河ドラマ館の名残を移しておりますのでどうぞ、と笑顔で言われて笑顔で向かいました。階段を上りきった瞬間の私たちの感動が伝わりますでしょうか、伝わり切りますでしょうか。「おんな城主直虎 大河ドラマ館 メモリアル展示」どーん!!です。ほんとにどーーん!!って待ち受けてました。ポスター三種に出演者サインずらりですよ。びっっくりしました。ここまで残っているなんて。2年も経っているからともう展示なんかは諦めていたので。何月何日来館、というのも出演者ごとに記してあってそのときの記念写真もそれぞれあって大感激でした。地元の小学生たちが作った直虎すごろくやカルタもあって長いこと遊んじゃいました、楽しいね!!少し入ったところの展示ブース(特別展入れ替え中だったところを快く中に入れてくださった)にはまた井伊の年表や青葉の笛のレプリカや直虎の題字(本物)があって本当に感無量でした。何度も見たこの題字が今ここに!という感激が物凄くて鳥肌立ちっぱなしですよ本当にもう。幸せいっぱいでした、ありがとう地域遺産センター!!出入口付近にメッセージを書くところがあったのでびっしり書いて所定の場所に貼っときました。お礼を言って出たあと振り返ったらさっきお世話になった受付の方がメッセージのところまで行ってじっくり読んでくださってたのが物凄く嬉しかったなあ。思いよ伝われ!!

井殿の塚の辺りはいちじくの甘い匂いでいっぱいだったので蜂がたくさん飛んでおり、近寄り難かったんですよ。でも突如スコールに見舞われて急いで井殿の塚の裏の木の下で雨宿りをしまして、5分ほどして雨が上がると蜂がみんないなくなってまして。直満叔父上ありがとうー!という気持ちでした。

井伊谷城二宮神社に登る時間や体力が残っていなかったのでそれはまたにしようか、ということになりいよいよ蟹淵と供養塔を目指すことにしました。Google Mapでどんどん蟹淵に近付いていく現在地の青丸を見ながらだんだん頭が真っ白になっていったのずっと忘れません。「どうしよう、ちょっと待って無理ちょっと待って…どうしよう、やっぱりちょっと待ってやだ待って」ってずっと友人に呼びかけてました。まあ待ってくれる筈もなく(ありがとうその判断)、ここじゃない?と顔を上げて広がったその景色は何度も何度も写真で見て想いを巡らせたその蟹淵で。「来てしまった」と思いました。この瞬間が一番冷静じゃなかったかもしれないです、ドキドキしながら持参していたステラのコピーとそうっと見比べてここで間違いない、とゆっくり確認してコピーをぎゅうっと胸に抱きしめてしばらく時が止まったみたいに呆然としてました。ガードレールに両手を置いて、ここが政次の見た最期の景色なんだなと思うと耐えられなかったです。遠くに見えるあの山を見ながら政次は生涯を終えたのだろうか、なんて思ったり。しばらく2人して動けなくて、静かなその場所にずっと留まってました。ここは本当に大事な場所だな、と思うなどしてました。

伝供養塔も行きました。やっと会えたね、みたいな気持ち。感激するやら嬉しいやら辛いやらもういろんな感情がごちゃまぜになった状態で手を合わせました(例の高橋さんの金剛合掌を真似て)。史実のあなたの真意は分からないけれど小野但馬の名は今も語り継がれていて、功労者とも卑怯者とも分からぬ形でこちらは認識しているけれど、満足でしょうか。とにかくあなたは今沢山の人に愛されています。というようなことを念じて。地獄の底のあなたへ届け。

いい具合に夕方になってきていたので、バスも少なくなるし浜松駅の方まで帰ろうという話になり、どうせならと「井伊谷」という地名案内表示を撮ってみそまんロードを通ってバス停に向かおうとしてたんですね。「井伊谷」は撮れたんですが、みそまん屋は軒並み閉まってたので不完全燃焼のままモチーフが虎になってる歩行者信号のかわいい「おまちください」ボタンや「井伊谷郵便局」などを写真に収めたりして気を紛らせていたら、さあここで3つ目の浜松親切エピソードです!!!!!

「マット」という会社の名前は2年前から知っていたんですよ。土木会社にも関わらず直虎、特に政次のグッズを多く販売しているファン必見の会社だと認識してました。「井伊家家老 小野屋敷跡地」の表記につられて入口の近くまで行ってみたらあのマットさんだったのでびっくりしていると、事務所の方から気の良さそうな男性が1人出てきて、「君たち直虎のファン?丁度良いところに来た、ちょっと待ってて」と仰るので言われた通り待っていると、腕時計を2つ持ってまたさっきの方が現れて。「これあげるよ、白い方は柴咲コウちゃんと三浦春馬くんとお揃い。黒い方は高橋一生くんとお揃いだよ。元々売ってたんだけど捨てるタイミングだったから勿体なかったしあげるよ」と、ポンっとくださったんです(蜂前神社御祈祷済)。「良かったよ今のタイミングで。少し遅かったらもう閉めてたから間に合わなかった」なんて仰って。私が白、友人が黒を受け取ったのですが「優しすぎない?ありがたすぎない?」とも思いつつ、これは完全に親切心だ…と確信したので有難く頂戴しました。どこから来たの?と聞かれたので友人が答えると、「そんな遠くから?それは手ぶらで帰るわけには行かないよ、ちょっと待ってて!」と事務所の受付のところまで案内してくださって、事務所の方々が数人特製のタオルやら漫画やら蝋燭(!!)やら時計もう1セットやら(つまり白も黒もいただけた)、とにかく沢山持ってきてくださって、「これ全部あげるよ、持って帰りな!ファンの方が来てくれるのがやっぱり嬉しいから。僕らも作った甲斐があるし。この辺のロケ地とかゆかりの地とかも沢山知ってるから、また来る機会があったらいつでも寄ってよ、どこでも案内できるから」とも仰ってくれて感激しました。事務所の奥に飾ってあった、マットにいらした時の田中美央さんのサインも見せてくださって、素晴らしすぎる井伊谷フィナーレでした。本当に大感謝だったし、改めてお礼を言ってマットを後にして袋いっぱいに貰ったグッズたちを見ながら「浜松、良い人しかいないんじゃないの…?」ってずっと話してました。バスを待つ時間もひたすら今起こった出来事が信じられず呆然としたりグッズを改めて見返してにこにこしたり如何に良い人だったかを話したりして一瞬で過ぎたし、とにかくまた井伊谷に行こう、と思いました。

その日の夜も餃子を食べて即バタンキューしました、疲れたけど充実しまくって沢山の人に感謝した忘れられない1日でした!!心が浄化されました!!

 

※2人とも自動車免許を持っていない上に私が自転車に乗れないので、井伊谷は徒歩で回りました。1日あれば全然いけます!友人、自転車NGの旅に付き合わせてごめん。

※「おんな城主直虎のファンです!」と言うたびに「じゃあ高橋一生くんのファンなの?」と100%聞かれたんですね。「「そうだけどそうじゃない!!!!」」となった私達は「いや作品ごとファンなんです〜」って言ってました。歯痒い。そこだけ好きなわけじゃない…!広く好きであることを伝えたかったので「菜々緒さんのファンで」「矢本悠馬くんのファンで」「寺田心くんのファンで」とかいろいろな回答パターンも考えた。心くんは私が言い始めたのですが、蟹淵に続く道で「心がしんどい…」と私が呟くたびに友人が「寺田?」と茶化してきました。うん、寺田がしんどいの…でも今ので寺田が和らいだ…とか言いながら向かってました。心くん、遊んでごめんね!!

 

※マットさんは本当に良い方ばかりでした。直虎のファンと伝えると必ず喜んでくださると思います!たまたまタイミング良くグッズをいただいたという話、載せるか迷ったのですが、マットさんが良い人だらけの会社だというのを伝えられるエピソードになるかなと思い載せました、恩返しになれば良いな。なのでグッズを目当てにマットさんに行くのは控えていただきたいなと思います、ご厚意を無駄にしたくないのでお願いします…!

 

続く