記憶を新鮮なままで

こっちでもりんごアイコンです。見たまま聞いたまま感じたままを咀嚼しきる前に留めておきたい。コメントくれるとめっちゃ喜びます。

風髑髏にハマりました。(ネタバレだらけ)①

「髑髏城の七人」をゲキ×シネ(演劇×シネマ)で計9回観てきました。内訳は風風アカアオワカ花鳥風風の9回です。風が多いですよねそうなんです、元はといえば「わたし定時で帰ります」というドラマの種田晃太郎という登場人物がきっかけで向井理フィーバーが来ている私に相互さんがそっと風髑髏の存在を教えてくれたのが始まりなんです。その節はありがとうございます!!!

という経緯で私の母髑髏は風髑髏であると同時に、ついさっき風髑髏を観てきて興奮冷めやらぬ状態なので風髑髏を存分に語らせてください!!

 

「ゲキ×シネ」の文字が浮かび上がり消えて、真っ黒な画面に「天正十八年」続いて「関東荒野」の文字。これだけでテンションぶち上がります。何が来るかと待ち構えているところに現れ出たのは小さな地蔵堂で、ガチャっと扉が開いて中から出てきたのがボロボロの茶色い着物を纏った痩せ浪人。生瀬勝久さん演じる狸穴二郎衛門です。これがめちゃくちゃ人の良さそうな浪人なんだ〜〜!!!!登場一発目が生瀬さんという贅沢感、そして生瀬さん感のない狸穴。ここでもうワクワクしてます。そして出てくる謎の農民とのおにぎり抗争、小さくてよく怒鳴る謎の娘沙霧(岸井ゆきの)と彼女を追いかけ回す傾奇者たち、その棟梁兵庫(山本圭哉)。さらに登場する髑髏党の閻王達と鉄騎兵。途端に裏切る三五。既に楽しくいきなり情報量の多い混沌とした争いの巻き起こるこの状況の中で、岩陰から颯爽と登場するのが白い着物に身を纏った捨之介(松山ケンイチ)なわけですよ!!いきなりBGMも変わって太鼓がドンドコただ鳴るのみ、捨之介は薄ら笑いを浮かべて瓢箪片手にぶんぶん振り回して鉄騎兵達を倒していくわけですよ、なんてかっこいいの…!!!!!!!しかもセットも黒っぽい岩で構成されているし髑髏党はみんな黒ずくめ、関八州荒武者隊も沙霧も狸穴もみんな暗い色の服を着ているから白がまあ映える映える!!!!顔はパァっと明るくってめっぽう強くてこれは好きになりますよ…正に主人公の登場、という感じで圧倒的オーラを感じましたね、「ダメだよぉあんたら!!」って目を見開いて言う声の調子も本当に舞台の雰囲気と衣装と顔と性格とベストマッチしてて最高、「浮世の義理も昔の縁も三途の川に捨ぇ之ぉ介ぇ!!」って叫んで瓢箪を肩にかけて着流してる着物から大胆に生足を覗かせてキめてる捨之介が引きになって「ダーンダダダダンダンダダダダーン!!!」って大音量で曲が流れるの、もうエンディングかな?ぐらい震えたし大好き…

 

(この調子で書くと全部書いちゃいそうで終わらないので適当に端折っていきます)

無界屋のシーンは初っ端から楽しいですよね、田中麗奈扮する極楽太夫のなんと美しいこと、強さを秘めた瞳を持ち合わせて高麗の豪族の姫っぽい美しさ(適当)。兵庫たちのヲタ芸も楽しくて太夫とのコントラストが見事でした、「やーっと見つけたお姫さま!!好き好き大好き愛してる!!会って極楽遊んで地獄!男殺しの極楽太夫!!!」って叫びながら踊る関八州荒武者隊は可愛すぎました。捨之介や狸穴の問答に対する「そんな物騒な」「ご勘弁を」と言う太夫の色っぽさ、似合いすぎてて酔いそうでした…

東雲が黒鳩を放った直後に登場した青紫色の着物に身を包み傘で顔を隠す美丈夫の端麗さよ…「い〜い月夜だねえ。東雲、お前は幸せだね。こんな月の下で死ねるのだから」と伸びやかで冷淡な声を出した直後に傘から刃がジャキッと出てきて戦い始めるその男は無界屋蘭兵衛(向井理)でした、向井理の蘭兵衛はかなり細身でゆらゆらと揺れ消えそうに儚かった。ちゃんと足をつけて立っているのだけど、どこかが上の空で別のなにかが見えているよう。雄雄しくなくて女性っぽい。アカドクロの水野美紀さんのような中性的な蘭兵衛だなぁと思う。

そうこうしてるうちに東雲の放った黒鳩の便りを受け取った髑髏党が無界屋に到着、蘭兵衛と闘っているところに颯爽とまたもや登場白づくめ瓢箪男。「おっと皆様方ここいらは滑りやすくなっておりますお気をつけて」とひょうきんに早口、このかっこよさったらない。つり目に口は笑っていて、なのに声は笑っているようで泣いているようで。脚ははだけて見えてしまっていて、おまけに雪駄を履いている。これだけで好きな人はきっと大好きです。捨之介は本当にかっこいいんですよ…!!!!!各髑髏城ごとに捨之介の武器が変わるんですけど風は瓢箪です、松ケンの捨之介にはベストチョイスすぎて震えます。親和性が異常なほど高いです、思い出すだけでウキウキしますね!!、!!!

 

続く